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『動物行動の分子生物学』 カバー

内容見本タイトル
『動物行動の分子生物学』 内容見本


著作者紹介

久保 健雄
くぼ たけお  
1960年 愛媛県出身.東京大学薬学部卒業,東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了.東京大学助教授などを経て現職.

奥山 輝大
おくやま てるひろ 
1983年 東京都出身.東京大学理学部卒業,東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.マサチューセッツ工科大学博士研究員などを経て現職.

上川内 あづさ
かみこうち あづさ 
1975年 東京都出身.東京大学薬学部卒業,東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了.東京薬科大学助教などを経て現職.

竹内 秀明
たけうち ひであき 
1971年 石川県出身.東京大学薬学部卒業,東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了.岡山大学助教・准教授等を経て現職.

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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【電子書籍】
新・生命科学シリーズ
動物行動の分子生物学
Molecular Biology of the Animal Behavior

東京大学教授 博(薬) 久保健雄・
東京大学准教授 博(理) 奥山輝大・
名古屋大学教授 博(薬) 上川内あづさ・
東北大学教授 博(薬) 竹内秀明 共著

標準価格2640円(本体2400円+税10%)/2014年7月電子版発行/
eISBN 978-4-7853-7712-0

 ティンバーゲン,ローレンツ,フリッシュら動物行動学の開祖たちが提案した研究課題には,先天的行動と,記憶・学習のような後天的に獲得される行動様式の両方が含まれている.動物行動の分子生物学は,最終的にはヒトの脳の高度なはたらき(予測や知能,創造,言語能力など)の分子・神経的基盤やその進化の理解をめざすのだろう.初期の遺伝子組換え技術は1970 年代頃に成立し始めたが,動物行動の解析手段として用いられるようになったのは,1990 年代半ば頃である.では動物行動の研究課題について,現在,分子レベルではどのような研究が進みつつあるのだろうか,あるいは今後どのような発展が期待されているのだろうか.
 本書ではいずれの章でも,それぞれの動物の行動を生み出す脳や神経系のはたらきについて,そこではたらく分子(遺伝子やRNA,タンパク質)が調べられた研究成果に焦点を当てて解説している.
 また近年では5章で詳説するように,オプトジェネティクス(光遺伝学)という,チャネルロドプシンなどの光活性化イオンチャネルを特定の神経細胞に発現させ,これらの神経細胞に光を照射することで人為的に活性化し,その結果,どのような行動が誘発されるかを調べる手法が急速に発展し,神経科学は長足の進歩を遂げつつある.
 行動分子生物学をこれから勉強する方,また理解をさらに深めたい方にお薦めしたい.

※この電子書籍は,2014年に刊行された『動物行動の分子生物学』(第1版1刷)を元に電子書籍化したものです.


サポート情報

“紙”の書籍の紹介ページは→こちら
書籍紹介 「理学の本棚 第14回 動物行動の分子生物学」
  東京大学 大学院理学系研究科・理学部ニュース

はじめに (pdfファイル)    索引 (pdfファイル)   

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.多彩な動物行動と,遺伝子レベルの研究
2.線虫の行動分子遺伝学
3.ショウジョウバエの行動分子遺伝学
4.小型魚類(ゼブラフィッシュとメダカ)の行動分子遺伝学
5.マウスの行動分子遺伝学 −オプトジェネティクスによる神経科学の急展開−
6.社会性昆虫ミツバチの行動分子生物学

詳細目次  →『動物行動の分子生物学』目次

はじめに (pdfファイル)

1.多彩な動物行動と,遺伝子レベルの研究
 1.1 問題はどこに
 1.2 動物行動学の開祖
 1.3 本書の目的と構成

2.線虫の行動分子遺伝学
 2.1 モデル生物としての特徴
 2.2 線虫の感覚系
 2.3 線虫の神経系
 2.4 線虫が示すさまざまな行動
 2.5 化学物質に対する応答
 2.6 化学走性における順応
 2.7 化学走性における記憶と学習
 2.8 接触に対する応答
 2.9 侵害刺激に対する応答
 2.10 温度に対する応答
 2.11 温度記憶を担う神経機構
 2.12 光や電気に対する応答
 2.13 線虫の社会性
 2.14 雄の線虫が示す配偶行動

3.ショウジョウバエの行動分子遺伝学
 3.1 モデル生物としての特徴
 3.2 行動遺伝学のモデル生物としてのショウジョウバエ
 3.3 ショウジョウバエの感覚系
 3.4 ショウジョウバエの脳
 3.5 化学受容の分子機構
 3.6 TRP チャネルの多様な機能
 3.7 非連合学習
 3.8 匂いの連合学習と記憶
 3.9 配偶行動を制御する分子機構
 3.10 二酸化炭素に対する逃避行動の制御
 3.11 概日リズム
 3.12 ショウジョウバエの睡眠と覚醒

4.小型魚類(ゼブラフィッシュとメダカ)の行動分子遺伝学
 4.1 モデル生物としての特徴・歴史
  4.1.1 ゼブラフィッシュ
  4.1.2 メダカ
 4.2 行動遺伝学のモデル生物としての小型魚類
  4.2.1 ゼブラフィッシュ
  4.2.2 メダカ
 4.3 ゼブラフィッシュ胚および稚魚の遊泳運動
  4.3.1 順遺伝学による遺伝子群の同定
  4.3.2 オプトジェネティクスによる遊泳運動を制御する神経細胞の同定
 4.4 ゼブラフィッシュ稚魚の視覚行動
  4.4.1 順遺伝学による視覚行動に関わる遺伝子群の同定
  4.4.2 ゼブラフィッシュ稚魚を用いた全脳活動地図の作成
 4.5 ゼブラフィッシュ稚魚の聴覚行動
 4.6 ゼブラフィッシュ成体を対象にした行動分子遺伝学
  4.6.1 ゼブラフィッシュ成体の学習行動
  4.6.2 ゼブラフィッシュ成体の嗅覚行動と情動行動
 4.7 メダカの社会性行動
  4.7.1 魚類社会脳の分子基盤の解明
  4.7.2 個体識別を介した配偶者選択の神経基盤
  4.7.3 脊椎動物の社会脳の基本神経回路は存在するか?

5.マウスの行動分子遺伝学 −オプトジェネティクスによる神経科学の急展開−
 5.1 モデル動物としての特徴
 5.2 オプトジェネティクスの誕生
 5.3 オプトジェネティクスの発展
 5.4 記憶・学習行動への利用
 5.5 情動行動への利用
 5.6 精神疾患の神経基盤の解析へ
 5.7 オプトジェネティクス研究の今後の課題

6.社会性昆虫ミツバチの行動分子生物学
 6.1 ミツバチの生活史
 6.2 ダンスコミュニケーション
 6.3 ミツバチの脳とキノコ体
 6.4 哺乳類の脳機能局在論とミツバチでの研究戦略
 6.5 ミツバチの脳領野選択的に発現する遺伝子
  6.5.1 カルシウム情報伝達系に関する遺伝子
  6.5.2 エクダイソン情報伝達系に関する遺伝子
 6.6 働きバチの分業を制御する内分泌系
  6.6.1 働きバチの分業を制御する内分泌系:(1) 幼若ホルモン(JH)
  6.6.2 働きバチの分業を制御する内分泌系:(2) エクダイステロイド
 6.7 視葉選択的に発現する遺伝子の検索と,「中間型」ケニヨン細胞の発見
  6.7.1 大型ケニヨン細胞の一部と小型ケニヨン細胞に発現するjhdk とtrp
  6.7.2 視葉選択的に発現する遺伝子の検索と同定
  6.7.3 mKast を選択的に発現する「中間型」ケニヨン細胞の発見
 6.8 初期応答遺伝子を用いたミツバチの脳領野の役割解析
  6.8.1 ミツバチからの新規な初期応答遺伝子kakusei の同定
  6.8.2 初期応答遺伝子kakusei を用いた採餌バチの脳の活動部位の同定
  6.8.3 採餌バチでは小型と一部の中間型ケニヨン細胞の神経興奮が亢進する
 6.9 ニホンミツバチの熱殺蜂球形成行動時に活動する脳領野
 6.10 ミツバチ脳に発現する非翻訳性RNA
 6.11 他昆虫の行動制御にはたらく遺伝子のミツバチでの解析
  6.11.1 働きバチの分業に関わる遺伝子for
  6.11.2 働きバチの分業とperiod
 6.12 本章のまとめ
  6.12.1 ハチ目昆虫に見る社会性の進化
  6.12.2 ハチ目昆虫での遺伝子操作技術の開発の必要性

参考文献・引用文献
索引 (pdfファイル)

コラム2章   神経生理のモデル生物アメフラシ
コラム3章(1) 蛍光カルシウム指示タンパク質を用いた神経活動の解析法
コラム3章(2) モデル生物を用いたステロイドホルモンと記憶の分子生物学
コラム5章(1) 脳の奥の奥の奥を視る
コラム5章(2) 雄と雌の" 恋ごころ" はどこに
コラム6章(1) ミツバチは飛行距離をどのようにして計測するのか?
コラム6章(2) アリの体表炭化水素を用いた巣仲間認識

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