| てんびん座 / Libra |

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星のみ

 
てんびん座
学名 (略符) Libra (Lib)
属格 Librae
概略位置
(赤経,赤緯)
( 15h 10m , -14°)
20時に子午線を
通過する時期
7月6日
星の数 (6等以上) 60
面積 (平方度) 538


星座解説

黄道第7星座.天秤(てんびん)宮.
設定者はプトレマイオス.

おとめ座とさそり座の間に見える, 逆くの字の星の並びがてんびん座です. てんびん座の星々は,3等星以下で暗いので,あまり目立ちません. 紀元前1200年頃には秋分点がα星のそばにあり, ローマ時代には収穫の季節を知る重要な星座でした. 歳差により,現在,秋分点は隣のおとめ座にあります.

今では12星座のひとつとして良く知られるてんびん座ですが, 紀元前300年頃の古代ギリシャでは,てんびん座はさそり座の一部でした. しかし紀元前3000年のバビロニア星座では,ちゃんと天秤が登場しています. これについてはさまざまな説があるようですが, 秋分点の移動や,天秤の役割に関係あるようです.

ギリシャ神話では,正義の女神(おとめ座) が善悪を判断する際に使った道具であると言われています. また死後の世界を信じていた古代エジプト人は, 死後の世界から戻ってきたときに受けなければならない死の審判に, この天秤を用いたとも言われています.

なお,昔は隣のさそり座のはさみとも考えられたので, α星は「ズベン・エス・カマリ(南のつめ)」, β星は「ズベン・エル・ゲヌビ(北のつめ)」という固有名が付いています. また,α星には「キファ・アウストラリス(南の天秤皿)」, β星には「キファ・ボレアリス(北の天秤皿)」という名もあります.

天体解説

主な恒星
符号 名前 意味 等級 距離
α ズベン・エス・カマリ 南のつめ 2.8 60
黄道上に位置する.2重星.スペクトル型:A3W.
昔は隣のさそり座のはさみとも考えられたのでこの名が付く. キファ・アウストラリス(南の天秤皿)という名もある.
β ズベン・エル・ゲヌビ 北のつめ 2.6 130
スペクトル型:B8X.美しい緑色の星.
昔は隣のさそり座のはさみとも考えられたのでこの名が付く. キファ・ボレアリス(北の天秤皿)という名もある.
δ        
アルゴル型変光星.
σ ズベネルハクラビ      
 


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