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『宇宙空間物理学』 カバー
 


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復刊書籍一覧へ 物理科学選書5 
宇宙空間物理学[POD版]
Space Science −Solar Terrestrial Physics−

在庫マーク

東京大学名誉教授・宇宙科学研究所名誉教授 理博 大林辰蔵 著

A5判/494頁/定価7150円(本体6500円+税10%)/
1970年4月発行,POD版 2019年1月発行
ISBN 978-4-7853-0639-7 C3042
(オリジナル版ISBN 978-4-7853-2405-6,旧ISBN 4-7853-2405-8)

 宇宙科学とよばれる研究分野は,従来の天文学,地球科学とそれに関連する基礎物理学,化学,生物学と宇宙工学等を含めた綜合科学である.本書は,宇宙空間物理学と名づけて,太陽−地球系を中心とする空間に生起している自然現象を記述し,それを理解することを主題としたものである.内容も最近の重要課題を中心として,対象があまり拡がらぬようにされ,したがって全般的なスコープはできるだけ簡略にして序説にまとめてある.
 斯学の研究は,近年,非常な急速のテンポで発達してきた.この情勢は当分続くものと思われるが,それらの点で現状でを紹介するに止めたところも多く,文献等もごく一部の代表的なものとレビュー論文に限り掲げ,あとは専門誌にゆずっている.

オンデマンド出版書籍(POD版;オンデマンド版)は出版物をデジタルデータ化して,1冊から印刷・製本・販売を行う書籍です.


目次 (章タイトル)  → 詳細目次

序説 宇宙−太陽−地球>
I 太陽風と惑星間空間
II 太陽フレヤー粒子群
III 地球磁気圏の境界領域
IV 放射線帯
V 磁気圏大気
VI 磁気圏内の波動現象

詳細目次

はじめに

序説 宇宙−太陽−地球

1.宇宙空間
 1.1 太陽系
 1.2 銀河
 1.3 超宇宙

2.太陽
 2.1 太陽恒星
 2.2 太陽大気
 2.3 輻射スペクトル
 2.4 活動域

3.惑星系空間
 3.1 惑星群
 3.2 固体粒子群
 3.3 惑星間プラズマ

4.地球と月
 4.1 地球惑星
 4.2 大気圏
 4.3 磁気圏
 4.4 月:地球衛星

5.宇宙への窓−大気圏外の観測
 5.1 宇宙の情報
 5.2 地上からの観測
 5.3 大気圏外のロケット観測

I 太陽風と惑星間空間

6.太陽プラズマ流
 6.1 太陽コロナ
 6.2 Parkerの太陽風理論
 6.3 太陽風の観測
 6.4 太陽風の特性

7.惑星間磁場
 7.1 黒点磁場の成因
 7.2 太陽磁場の延長
 7.3 惑星間磁場の構造

8.宇宙線と惑星間空間
 8.1 宇宙粒子線
 8.2 地磁気効果とエネルギースペクトル
 8.3 宇宙線粒子の拡散効果

9.太陽プラズマ域の限界
 9.1 HII領域
 9.2 太陽風の勢力圏
 9.3 境界領域と中性水素粒子

II 太陽フレヤー粒子群

10.太陽フレヤー現象
 10.1 フレヤーの構造と発達過程
 10.2 フレヤーのエネルギー源
 10.3 磁気エネルギーの変換機構

11.太陽電波バースト
 11.1 太陽電波:熱輻射
 11.2 フレヤー電波バースト
 11.3 電波の輻射機構

12.太陽宇宙線
 12.1 高速フレヤー粒子の発見
 12.2 太陽宇宙線の諸特性
 12.3 フレヤー粒子の加速機構

13.プラズマの津波
 13.1 フレヤー・プラズマ
 13.2 Blast Waveの理論
 13.3 フレヤー・プラズマ雲の構造

14.地球嵐
 14.1 地球嵐の全貌
 14.2 異常電離現象
 14.3 磁気嵐および関連諸現象

III 地球磁気圏の境界領域

15.地球磁場の限界
 15.1 地球外部磁場
 15.2 惑星間プラズマと地球磁場
 15.3 ロケットによる観測

16.磁気圏形成の古典理論
 16.1 Chapman-Ferraroの問題
 16.2 Free Molecular Flow
 16.3 地球外部磁場モデル

17.境界域の構造とBow Shock
 17.1 境界域のプラズマと磁場
 17.2 Bow Shock理論
 17.3 Collisionfree Shock

18.磁気圏の後部
 18.1 磁気圏後部の磁場構造
 18.2 磁気中性面と高温プラズマ
 18.3 Geomagnetic Tailの成因
 18.4 彗星,月,惑星と太陽風

IV 放射線帯

19.放射線帯
 19.1 バン・アレン帯の発見
 19.2 磁場内の荷電粒子運動
 19.3 Stormer理論
 19.4 粒子運動の断熱不変量

20.粒子線の構成
 20.1 粒子フラックスの空間分布
 20.2 エネルギー・スペクトル
 20.3 粒子フラックスの時間変動

21.放射線帯の起源
 21.1 高エネルギー粒子源
 21.2 粒子加速と消滅機構
 21.3 放射線帯粒子の輸送理論
 21.4 太陽プラズマ粒子の流入過程

V 磁気圏大気

22.磁気圏のプラズマ大気
 22.1 ホイスラー空電とプラズマ圏
 22.2 温度分布とイオン組成
 22.3 高温プラズマ域

23.プラズマ大気の電磁力学 I
 23.1 電離圏の特性
 23.2 電離層ダイナモ理論
 23.3 磁場変動の電流系と磁気圏電場

24.プラズマ大気の電磁力学 II
 24.1 磁気圏プラズマ粒子の運動と加熱
 24.2 磁気圏の対流モデル
 24.3 磁気圏の粒子分布
 24.4 太陽風と磁気圏電場

25.磁気嵐とオーロラ・フレヤー
 25.1 磁気嵐の構成
 25.2 オーロラ現象
 25.3 磁気圏嵐

VI 磁気圏内の波動現象

26.磁気圏内の電磁波輻射
 26.1 プラズマ内の電磁波動モード
 26.2 ホイスラー波の諸現象
 26.3 プラズマ音波
 26.4 磁気脈動

27.プラズマ内の電磁波動理論
 27.1 電磁波動基礎方程式
 27.2 電磁波動伝搬
 27.3 Hot Plasma波動理論

28.粒子と波動の相互作用
 28.1 粒子と波動の共鳴現象
 28.2 粒子流による波動励起
 28.3 電磁波動の共鳴減衰

29.プラズマ不安定現象
 29.1 プラズマの安定性
 29.2 Micro Instability
 29.3 Macro Instability
 29.4 プラズマ乱流

付録1. 物理定数と単位系
付録2. 自然現象を記述する基礎微分方程式
付録3. Maxwell電磁場方程式
付録4. ベクトル変換公式
付録5. 粒子の速度,エネルギー,運動量,Rigidity
付表
索引

著作者紹介

大林 辰蔵
おおばやし たつぞう 
1926年 和歌山県生まれ.旧制第六高等学校より東京京都大学理学部卒業.郵政省電波研究所,京都大学教授,東京大学教授,文部省宇宙科学研究所教授などを歴任.専門は太陽・地球系物理学.理学博士,Ph.D.(トロント大学).

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)



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