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【裳華房】 採用情報

企画・編集者へのインタビュー

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(2024/1/19更新)

南 正面写真

みなみ

数学分野担当
2018年入社。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科数学・数理解析専攻修士課程修了。趣味は楽譜とにらめっこすること。


◇ 理工系の書籍編集者を志望した動機は何ですか?

 高校生のころから数学が好きで、大学では数学科に所属し、将来的に数学にかかわる仕事をしたいと思っていました。残念ながら私には研究者の才能はなかったようですが、分からないなりに生協や図書館、あるいは古書店で、数学の本をいろいろ漁るのは楽しくやっていました(今もそうですが)。考えてみると、どうもそのあたりに、数学書の編集者を志したルーツがあるように感じています。

◇ 現在、どのような仕事をしていますか?

南 写真「デスクワーク」  主に数学の分野で、教科書・参考書・専門書の企画・編集を行っています。入社して6年ほどですが、これまで、『トゥー 多様体』のような翻訳ものや、『数学シリーズ 集合と位相(増補新装版)』、「数学のとびら」シリーズなど、さまざまな形態の書籍を担当しました。
 最近では、『基本群と被覆空間』に企画から携わらせていただきました。学生の頃から「このような本があれば…」と考えていたテーマの書籍であり、実現した喜びとともに、著者の先生と二人三脚で書籍を仕上げていく過程にとてもやりがいを感じました。
 とはいえ、まだ自身の力不足を感じるのが正直なところ。今後も技術を磨くべく、さらに精進していきます。

◇ これからの目標や夢を教えてください。

 裳華房の数学分野のラインナップには、「数学選書」「数学シリーズ」のような、長きにわたって多くの支持を得ている“レジェンドたち”が名を連ねています。こうした末永く愛される良書を手掛けるとともに、これまでにない形の書籍の可能性も積極的に模索していきたいと思っています。

◇ 入社してからの裳華房の印象は?

 まずもって意外だったのは、人数の少ないことでした。私は学生時代、京都に住んでいましたが、近所に、高校数学の検定教科書を発行している有名な出版社があり、その壮観な社屋のイメージがついていたのかもしれません。

◇ オフの日の過ごし方は?

南 写真「フルートとともに」  近所で活動している一般の吹奏楽団に所属しており、現在は、年に1回開催される定期演奏会に向けた曲の練習を行っています。中学生のころから続けていたフルートを、社会人になった今も嗜んでいる恰好ですが、実力はたいしたことありません。

◇ お薦めの書籍を教えてください。

◎雪江明彦 著『代数学1 群論入門』(日本評論社)
 「代数学の入門書」といえば、とりあえずお薦めしたい本。本書の登場以前・以後で代数学の教科書の時代が分けられてしまうのではないか、というくらいにインパクトがあった書籍だと思います(※あくまで個人の感想です)。
 ちなみに、私は学生時代に雪江先生の整数論の授業を受けた経験がありますが、先生はその直後に『整数論1 初等整数論から $p$ 進数へ』(日本評論社)を上梓されました(これも非常におもしろい本です)。編集の仕事に携わるようになり、いまになって「あぁ、あれは(本づくりの)あの段階だったのか」などと思いを巡らせたりします。

◎藤岡 敦 著『具体例から学ぶ 多様体』(裳華房)
 多様体を具体的なイメージがつかみやすいように解説した、とても特色ある好著。2017年3月の刊行で、ちょうど私が就職活動を開始するころに「新刊」として裳華房ウェブサイトのトップページに掲載されていました。当時、タイトルを見ただけで「いい本だ」と直感した記憶があります(お世辞ではございません)。

◇ 就職活動中の方へメッセージをお願いします。

 就職活動中は、時間のやりくりや、なかなか内定が決まらないなど、思い通りにいかないことも多いかと思います。ときには気分転換しながら、悔いの残らないようにやり切っていただければと思います。そして、理工書の企画・編集という仕事に興味がおありでしたら、ぜひご応募をお願いします。



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