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G型からK型にかけて,スペクトルに輝線を示す一群の星があります.
これらは,
オリオン座やおうし座の暗黒星雲の近くに群がるように分布しています.
明るさが1等程度不規則に変動しているものも多く,
赤外線を強く放射したり,X線源として知られているものもあります.
これらの星は,総称しておうし座T型星(Tタウリ星)
(T Tauri star)と呼ばれています.
Tタウリ星は形成後まもなくの若い星で,まわりにガスの円盤などがあり, 表面も激しく活動していると考えられています. これらの星は,重力収縮によって解放されるエネルギーで光っていますが, やがて中心部で水素の核融合反応が始まり,主系列星になります. |
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| ここにスペクトルを示す星は,おうし座T型星の名前の元となった, おうし座T星(T Tauri)そのものです. 水素のバルマー系列の輝線(Hβ,Hγ,Hδ)の他に CaIIのH,K線も輝線になっています. これは,この星の表面で太陽の彩層活動に似た活動現象が, 激しく起きていることを示しています. Tタウリ星のスペクトルのもう一つの特徴は, 中性リチウムの吸収線(6707Å)が見えることですが, 残念ながらこのスペクトルには見えていません. | |
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