constellation and greek mythology
星座と神話
(Constellation and Mythology)

はるか昔から,人々は夜空を見上げ, その星の並びから神々の姿や動物などさまざまなものを想像してきました. それらがやがて星座(constellation)としてまとめられ, 神話(myth)や伝説(legend)と結びついて, 多くの人に親しみやすいものとなりました. 現在では,天球の星座は88個に整理統合され, ほぼ世界共通に使われています.

ここでは主な星座の天体や神話,グリズム分光器による星野写真をご紹介します.

体験版では,「おうし座」「グリズム分光器とは?」が ご覧になれます.


黄道12星座

古代の天文学では,1年が12ヶ月であることから, 黄道上に12の離宮(黄道12宮)があると考えられていました. この黄道12宮(zodiac)のもととなった星座が黄道12星座です. 黄道12星座は,決められた当時に春分点(equinox)があったおひつじ座を先頭に, おひつじ座,おうし座,ふたご座,かに座,しし座,おとめ座, てんびん座,さそり座,いて座,やぎ座,みずがめ座,うお座と並んでいます. もっとも,春分点自体は,地球の歳差によって, 現在はうお座に移動しています.

黄道12星座のマークとして,下の記号が使われています.


おひつじ座
目立つ星の並びがないおひつじ座ですが, 2000年前には春分点があった重要な星座です. おひつじ座の記号は,春分点の記号としても使われます.
おうし座
Vの字の星の並びが目印のおうし座は, すばる(プレアデス星団M45)をはじめ,星雲や星団で賑やかです.

ふたご座
冬の大三角のすぐ北に,二つ明るい星が並んで見えるのがふたご座です. 二つの星は,カストル,ポルックスという双子の兄弟の頭の部分にあたります.
かに座
4等星以下の星で形作られているかに座の中心には, プレセペと呼ばれる散開星団(M44)が輝いています.

しし座
春の星座の王者,しし座は, 頭の部分にあたる逆クエスチョンマークが目印で,「ししの大鎌(おおがま)」とも呼ばれています.
おとめ座
1等星のスピカから,Yの字の星の並びがおとめ座です. スピカは,北斗七星の柄の先から続く,「春の大曲線」の終点の星です.

てんびん座
春と夏の星座のちょうど変わり目にあるのが,てんびん座です. 暗いので目立ちませんが,「逆くの字」の星の並びが目印です.
さそり座
夏の南の空の大きなS字型がさそり座です.赤く輝く星アンタレスは, さそり座の心臓部分にあたります.

いて座
さそり座の東側で弓を構えるのがいて座.ちょうど天の川の一番明るい部分にあたります. ひしゃくを形作る6つの星「南斗六星」が目印です.
やぎ座
秋の訪れを告げる星座がやぎ座です. 暗い星を結んでできる,頂点を下にした直角三角形が目印です.

みずがめ座
ぺガスス座のすぐ下にある三矢マークが,みずがめ座の目印です. ここには「幸運」と名のつく星がたくさんあり,中でも「サダルスウド(幸運の中の幸運)」 はとても素敵な名前です.
うお座
ぺガススの四角形の2辺を囲むように形作るのが,うお座です. 二匹の魚の尻尾が,紐で結ばれた様子が描かれています.
88星座一覧表
春夏秋冬の星座
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プログラム作成:家元 肇(大阪教育大学)


グリズム分光器による星野写真


おうし座

オリオン座

冬の大三角

しし座

北斗七星

夏の天の川−さそり座

夏の大三角

グリズム分光器とは?


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