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裳華房メールマガジン (Shokabo-News)
バックナンバー(No.303;2014年9月号)

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆   Shokabo-News No.303                2014/9/3   裳華房メールマガジン 2014年9月号   https://www.shokabo.co.jp/m_list/m_list.html ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 今回のご案内 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  ◇ 新刊    入倉 隆 著『視覚と照明』    坂本順司 著『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学』    駒崎伸二 著『フリーソフトで作る バーチャルスライドと       3Dモデルの作成法』  ◇ 近刊    前田佳均 編著『シリサイド系半導体の科学と技術』  ◇ 裳華房の“古書”探訪 (22)    大工原銀太郎 著『土壌學講義(上)(中)』[初版 大正5年,8年]  ◇ 裳華房 編集子の“私の本棚”(17)    数学セミナー編集部 編『数学ガイダンスhyper』(日本評論社) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ Shokabo-News 会員の皆様  秋らしい季節になって参りましたが,いかがお過ごしでしょうか.  Shokabo-News 2014年9月号をお届けいたします.  今月のShokabo-Newsでは,9月の新刊3点と10月上旬の近刊1点のご紹介の ほか,「裳華房の“古書”探訪」では『土壌学講義』(大工原銀太郎著)を, 「編集子の“私の本棚”」では『数学ガイダンス hyper』(数学セミナー編集 部編,日本評論社)を取り上げました.  なお,「松浦晋也の読書ノート」は事情により今回は休載いたします.楽し みにお待ちいただいた皆様には誠に申し訳ございませんが,あしからずご了承 ください.  ご意見・ご感想を m-list@shokabo.co.jp までお寄せいただければ幸いです. (Twitterをお使いの方はアカウント @shokabo まで)  ※書籍の価格は,定価(税込)ではなく本体価格表示にしています.  ★ お知らせ ★ 1.「大学・短大・高専用教科書のご案内」   https://www.shokabo.co.jp/text.html 2.【講義担当の先生方へ】講義用 教授資料のご案内   https://www.shokabo.co.jp/textbook/text-tm.html 3.訂正表・正誤表や新しい演習問題など「書籍のサポート情報」.   https://www.shokabo.co.jp/support/index.html 4.「裳華房 出版原稿受付窓口」   https://www.shokabo.co.jp/scripts.html ─────────────────────────────────── 【裳華房 新刊一覧】 https://www.shokabo.co.jp/book_news.html 【ご購入のご案内】  https://www.shokabo.co.jp/order.html ─────────────────────────────────── ★★★★★★★★★★★ 新 刊 案 内 (9月刊行)★★★★★★★★★★★ ◆ 『視覚と照明』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-6026-9.htm 入倉 隆 著 /A5判/162頁/定価(本体2100円+税)/2014年9月/裳華房/ ISBN978-4-7853-6026-9  人は光をどのように見て,どのように感じているのだろうか.それは人によっ てどう異なっているのだろうか.本書では,測光や視覚・色覚の基礎,人の視 覚特性,そして視覚以外にもさまざまに及ぶ光の影響を学び,快適で安全な照 明環境について考える.LED照明やグレア,光による障害についても解説する. 【主要目次】1.光と測光量 2.視覚の基礎 3.光の強度と明るさの感覚 4. 色彩 5.可読性 6.信号や標識の見え方 7.グレア 8.高齢者の視覚特性 9.心地よい光環境 10.光の視覚以外への影響 11.光の及ぼす傷害 ◆ 『ワークブックで学ぶ ヒトの生化学 −構造・酵素・代謝−』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5859-4.htm 坂本順司 著/A5判/200頁/定価(本体1600円+税)/2014年9月/裳華房/ ISBN978-4-7853-5859-4 本書は,取り扱う項目やその内容・構成などを親本の『イラスト 基礎からわ かる生化学』に合わせたワークブックである.計算問題や記述式問題などの応 用問題を多数用意し,解答例を漏れなくつけ,詳しい解説も充実させた.薬剤 師と管理栄養士の国家試験のうち,「生化学」分野にあたる問題に合わせて 「チャレンジ問題」も設けたので,国試対策にもなるだろう. 【主要目次】第1部 構造編  第2部 酵素編  第3部 代謝編  チャレンジ問 題の解答と解説 ※親本『イラスト 基礎からわかる生化学』の詳細は下記. https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5854-9.htm ◆ 『フリーソフトで作る バーチャルスライドと3Dモデルの作成法』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-5860-0.htm 駒崎伸二 著/A5判/144頁/定価(本体2300円+税)/2014年9月/裳華房/ ISBN978-4-7853-5860-0  本書は,高機能なフリーソフトを組み合わせて,誰もが実用的な電子教材を簡 単に作成し,それらを自らの教育に効果的に活用できる方法を紹介.1章では, 組織全体を高精細に撮影した巨大なサイズの写真を,コンピューターを用いて 自由自在に観察することができるバーチャルスライドについて,2章では,動 物の胚や組織など連続切片の写真を用いて,リアルな立体モデルを再構築し, それを詳細に観察する方法を解説した.3章では,一般に公開されているフリ ーソフトと,タンパク質や糖・アミノ酸など分子の数値データを用いて,誰で も簡単に分子の立体モデルを作成できる方法について紹介した. 【主要目次】1.バーチャル顕微鏡システムの構築とその活用法 2.連続写真 を用いたリアルな立体モデルの再構築法 3.分子の立体モデルの作成法 ★★★★★★★★★★ 近 刊 案 内 (10月上旬刊行)★★★★★★★★★★ ◆ 『シリサイド系半導体の科学と技術 −資源・環境時代の新しい半導体と     関連物質−』 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/ISBN978-4-7853-2920-4.htm 前田佳均 編著/A5判/342頁/定価(本体5000円+税)/2014年10月/裳華房 ISBN978-4-7853-2920-4  環境負荷が少なく,かつ持続可能なグリーンテクノロジーである“シリサイド 系半導体”の研究・開発において,世界をリードする著者たちが,その基礎物 性と応用技術の現状を余すところなく解説した.読者の方々が,(シリコン) 光エレクトロニクス,スピントロニクス,グリーンテクノロジー,フォトニク ス分野のさらなる進展へのブレークスルーに活用されんことを期待する. ─────────────────────────────────── 【裳華房 分野別書籍一覧】 https://www.shokabo.co.jp/mybooks/0000.html 【正誤表などサポート情報】 https://www.shokabo.co.jp/support/ ─────────────────────────────────── ★★★★★★ 【連載コラム】裳華房の“古書”探訪(第22回)★★★★★★★ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  弊社の起源は,江戸時代,伊達藩の御用板所であった「仙台書林 裳華房」 に遡ります.ここでは,科学書の出版に力を入れ始めた明治時代後期代から昭 和時代に刊行された書籍の中から毎回1冊ずつ取り上げて紹介いたします. 【バックナンバー】 https://www.shokabo.co.jp/oldbooks/index.html 【裳華房の歴史】  https://www.shokabo.co.jp/history.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆ 大工原銀太郎 著『土壌學講義(上)(中)』[初版 大正5年,8年]  今回は農学関係の書籍──大工原銀太郎著『土壌學講義』をご紹介します。  土壌学は農業生産を考える上で最も重要となる分野の一つです。  明治時代、食料(とくに米)の増産のために、栽培土壌と肥料に関する研究 が(1880年ころから)盛んに進められました。  当初は日本に招かれた外国人研究者たちの指導によるものでしたが、その後、 農科大学(駒場農学校)や各地に農事試験場が設立・整備され、20世紀に入っ てからは、日本の研究者によって主体的に行われるようになり、多くの研究成 果があがりました──足尾銅山の鉱毒、チリ硝石の低肥効、マンガンの生理作 用、無肥料栽培に伴う土壌腐植の減少、火山灰土壌に関する研究など。  その中でも、大工原銀太郎(だいくはらぎんたろう)による酸性土壌の研究 は、世界の土壌学に衝撃を与え、日本の農学を世界に知らしめるものとなりま した。  当時、土壌が酸性化するのは有機物由来の腐植酸によると考えられていまし たが、大工原は、それ以外に、土壌に保持されたアルミニウムイオンによって も酸性化することを世界で初めて発見・報告しました。  日本のような温暖多雨地帯の土壌では、雨水に含まれている水素イオンによ って土壌に保持される陽イオン(カルシウムなど)が水素イオンに置き換わっ て酸性土壌になりやすく、また塩化カリなどの酸性肥料が加わるとアルミニウ ムイオンが溶出し、作物生育を著しく阻害します。大工原は、こうした「鉱質 酸性土壌」が世界各地に広く分布することを明らかにするとともに、その定量 法(土壌酸度定量法)を開発して、日本の土壌改良に大きな貢献を果たしまし た。この測定法は、その後多少の改定が施されたとはいえ、現在も国際的な定 法として世界中で採用されています。  その大工原が、土壌学の基礎から当時の様々な研究成果をまとめたテキスト として発表したのが本書『土壌學講義』です。大正5年(1916年)に上巻が、 大正8年(1919)に中巻が発刊されました。  上巻は500ページ近く、中巻は600ページを越える大著ですが、両巻の主要目 次を下記に挙げます(旧字体は新字体にしています)。 [上巻] 土壌の生成/日本土壌概論/腐植質/土壌微生物 [中巻] 土壌化学/土壌理学  下巻は残念ながら未完です。  中巻の「例言」によれば、下巻では、大工原の専門である土壌膠質化学、土 壌改良論、土壌鑑定要項、土壌分類学などを執筆する予定だったようです。  大工原は、中巻刊行後の大正10年2月に九州帝国大学教授として赴任し、同 大学総長、同志社大学総長を歴任して多忙であったことが原因だったと思われ ます。  大工原に直接指導を受けた林義三氏によれば、同志社大学の総長となってか らも「土壌学講義の下巻の刊行について誰か協力してくれるものがないだろう か」と大変に心残りになっていたようです(熊沢,1982による)。  本書が当時の土壌学界にどのような評判をもって迎えられたのか、専門外の 筆者の手に余りますが、日本土壌肥料学会の大工原への追悼文に「又著さるる 所の土壌學講義は眞に不朽の名著なり」とあり、また宮沢賢治も本書を所蔵し ていて著作の参考にされていたようです。  大工原は、明治元年(1868)1月3日、長野県南向村に生まれました。明治27 年、帝国大学農科大学(現在の東京大学農学部)を卒業、農商務省農事試験場 に入り、その後27年間にわたり在職。明治41年、東京帝国大学農科大学講師な どの兼任を経て、大正10年(1921)に九州帝国大学教授、大正15年(1926)に 同大学総長、昭和5年に同志社大学総長を歴任。昭和9年(1934)3月9日に盲腸 炎で逝去。享年、67歳でした。  なお本書(上巻、中巻)は国立国会図書館のデジタルアーカイブにて全文が 公開されています(館内閲覧のみ)。  http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954544 ◆大工原銀太郎『土壌學講義 上巻・中巻』   上巻:菊判・480頁・初版 大正5年(1916年)   中巻:菊判・610頁・初版 大正8年(1919年)/裳華房 ※執筆に際しては、熊沢喜久雄「大工原銀太郎博士と酸性土壌の研究」(肥料  化学,5号[1982],p.9-46)、「酸性土壌改良の恩人、国際的な定量法確  立 大工原銀太郎」(農業共済新聞、2008年3月2週号)などを参考にさせて  いただきました。誠にありがとうございました。 ※記述の誤りなど、お気づきの点がありましたら m-list@shokabo.co.jp まで  御連絡ください。 ───【裳華房のお役立ちサイト】─────────────────── ◎ 研究所等の一般公開(9/2更新) https://www.shokabo.co.jp/keyword/openday.html ◎ 学会主催 一般講演会・公開シンポジウム(9/2更新) https://www.shokabo.co.jp/keyword/openlecture.html ◎ 若手 春・夏・秋・冬の学校(9/3更新) https://www.shokabo.co.jp/keyword/wakateschool.html ─────────────────────────────────── ★★★★【連載コラム】裳華房 編集子の“私の本棚”(第17回) ★★★★★ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  編集部の有志が月替わりで,思い出の一冊やお薦めの書籍などを語ります. 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◇ 記事「本を読もう――あたりまえのこと」と私  読者のみなさん,こんにちは.  数学の本を担当している新米編集者のπです.    学生時代から大切にコピーを保管しているエッセイがあります. ・山田光太郎 著「本を読もう――あたりまえのこと」(『数学セミナー』,  日本評論社,2003年8月号)[ pp.10-13 ]  このエッセイに出会ったのは,四国の片田舎にある高専生のときでした.授 業で初めて微分積分を勉強したころなので,今から13年位前になります.図書 館や学生寮の自室で数学の問題を解いたり,レポートを書いたり,好きな小説 を読んだりしていて,今から思うとのんびりした時間を過ごしていました.  当時,学校の図書館で月刊誌『数学セミナー』を読むのが好きでした.あの ころはまだ数学的な内容はよく分からなかったけれど,数学者の書いた記事は 奥深くて,どこか遠くの静謐な世界に繋がっているような気がしていたのです.  夏休みになったばかりの7月に,『数学セミナー』の最新号が図書館の戸棚 に展示されていたので,いつもどおり手に取りました.そのときの特集“エン ピツ片手にテキストを読もう”の中にエッセイ「本を読もう」はありました.  「本を読もう」には,数学書を自力で読むために,どのようなことに気をつ ければよいか書いてあります.数学の授業はとても面白かったのですが,「本 を読もう」に書かれていたことはまだ見知らぬ別の世界でした.「数学の本っ て,本当はこんな風に読まれるものなのだ」と心を新たにしました.  「本を読もう」は,数学の本を編集する今の仕事でも役に立っています.最 初にざっと読むこと,字面通り読むこと,熟読すること,定義や定理の文章が 何を主張しているかいえること,定理の証明の論理を追うこと,定理の主張を イメージできること.どれも大切な作業ですし,一筋縄にはいかないことも多 いですが,日々奮闘しています.  図書館では,雑誌の最新号は貸出できません.「本を読もう」をコピーしよ うと思って,女性の司書さんにお願いしました.いつもは事務的にコピーする はずなのに,このときに限って,しばし記事を一読.「すごくいいこと書いて あるから,コピー代はいいわよ.今回だけサービスね」と笑顔でいわれたこと を今でも覚えています.今では黄ばんでしまった当時のコピーですが,そんな 思い出とともに,職場のデスクの引き出しにお守りとして入れています.  本稿で紹介した記事「本を読もう」(数学セミナー,2003年8月号)は,同 著者によって書かれた記事「自主セミナーのすすめ」(1998年5月号)と合わ せて「本を読もう―自立への第一歩」という題名で,『数学ガイダンスhyper』 (日本評論社,2005年)という書籍に収録されています. ◆『数学ガイダンスhyper』   数学セミナー編集部 編/A5判/276頁/定価(本体2,000円+税)   2005年3月発行/日本評論社/ISBN 978-4-535-78427-7   http://www.nippyo.co.jp/book/2546.html ───【裳華房のお役立ちサイト】─────────────────── ◎ 自然科学系の雑誌一覧 −最新号の特集等タイトルとリンク−(8/27更新) https://www.shokabo.co.jp/magazine/ ◎ 大学・研究所・学協会の住所録とリンク https://www.shokabo.co.jp/address.html ─────────────────────────────────── 次号は2014年10月3日の配信予定です.どうぞお楽しみに! \\(^o^)// ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★ Shokabo-Newsの配信停止・アドレス変更は下記URLよりお願いします ★ 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